2050年の世界 英「エコノミスト」誌は予測する
2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する
著者:英『エコノミスト』編集部
解説:船橋 洋一
翻訳:東江 一紀、峯村 利哉
出版社:文藝春秋
【著者プロフィール】
《英『エコノミスト』編集部》
1843年に英国で創刊された週刊誌。ニュースをただ報道するだけではなく、その背後の意味、将来に与える影響を解説し、大きなトレンドを深い洞察をもって伝える特集スタイルの記事を得意とする。インターネット全盛の時代に、没落する他の紙媒体を尻目に、2000年には100万部だった部数を2012年には160万部まで増やしている。予測物は伝統的に得意とし、1962年には特集「Consider Japan」で、日本が米国と並ぶ経済大国になることを予測、敗戦国だった日本のイメージを一新させた。
《船橋 洋一【解説】》
日本を代表するジャーナリスト。歴史を動かした国際的な事件や合意の舞台裏とその歴史的意味を、各国の政権中枢にまで入り込んで、描き出すという手法を得意とする。通貨交渉の舞台裏を追った『通貨烈烈』(1988年吉野作造賞)、90年代の日米同盟の質的変換をうきぼりにした『同盟漂流』(1998年新潮学芸賞)、2000年代の朝鮮半島核危機をめぐる六カ国協議を多面的に描いた『ザ・ペニンシュラ・クエスチョン』(2006年)などの著書がある。
1962年に日本の経済大国化を予測し、見事に的中させたグローバルエリート誌が、インドとパキスタンの戦争や中国経済成長の減速など、今後40年先の世界を大胆に予測しています。ビジネスに、教育に、未来に関するヒントが満載。
【第1部】人間とその相互関係
第1章 人口の配当を受ける成長地域はここだ
第2章 人間と病気の将来
第3章 経済成長がもたらす女性の機会
第4章 ソーシャル・ネットワークの可能性
第5章 言語と文化の未来
【第2部】環境、信仰、政府
第6章 宗教はゆっくりと後退する
第7章 地球は本当に温暖化するか
第8章 弱者が強者となる戦争の未来
第9章 おぼつかない自由の足取り
第10章 高齢化社会による国家財政の悪化をどうするか
【第3部】経済とビジネス
第11章 新興市場の時代
第12章 グローバリゼーションとアジアの世紀
第13章 貧富の格差は収斂していく
第14章 現実となるシュンペーターの理論
第15章 バブルと景気循環のサイクル
【第4部】知識と科学
第16章 次なる科学
第17章 苦難を越え宇宙に進路を
第18章 情報技術はどこまで進歩するか
第19章 距離は死に、位置が重要になる
第20章 予言はなぜ当たらないのか