2030年超高齢未来「ジェロントロジー」が、
日本を世界の中心にする
2030年超高齢未来
「ジェロントロジー」が、日本を世界の中心にする
著者:東京大学 高齢社会総合研究機構
出版社:東洋経済新報社
【著者プロフィール】
東京大学高齢社会総合研究機構は、超高齢社会の広範で複雑な課題を解決するために、医学、看護学、理学、工学、法学、経済学、社会学、心理学、倫理学、教育学などを包括する新しい学問体系を築き、高齢社会の諸問題解決の先導的な役割を果たすことを使命として、2009年4月に設立された。
世界最長寿国であるがゆえに他の国々に先駆けて顕在化している高齢社会の重要課題に対して全学的な知を結集して取り組み、いまだ形成期にある「ジェロントロジー学」を推進するとともに、エビデンス・スペースの政策・施策提言を行っていくことを目指している。
このままでは、少子高齢化で日本は破綻する・・・そんな暗い空気が漂っています。長寿化が進み、65歳を超えても「老齢期」ではなくなってきた昨今の日本は今、まさに超高齢社会へのフロントライナーです。「幸せな超長寿社会」を過ごすために、私たちの知恵と行動をどのように活かせばよいのか?環境・介護・経済。豊かな未来のためにできることは? 今、もっとも真摯に向き合うべきジェントロジー。
【第1章 迫りくる超高齢社会の衝撃】
1.2030年、社会のすべてが変わる
2.超高齢社会における社会保障の姿とは
3.超高齢社会とはどんな社会か
【第2章 「幸せな超高齢社会」というパラダイムシフトへ】
1.新たな社会システムの必要性
2.いまこそ社会のパラダイムを転換させよう
【第3章 知と力を結集して、豊かな「長寿社会」を拓こう】
1.鎌田実教授が語る、東京大学の「未来づくり」
―明るく豊かな超高齢社会を築くために
2.秋山弘子教授が語る、「長生きを心から喜べる長寿社会」への取り組み
―長寿・健康・経済のリンクが鍵
【コラム】
豊かな長寿社会への取り組み①
オンデマンドバスの実証実験
【第4章 「健康なまま長生きできる社会」をつくろう】
1.辻哲夫教授が語る、長寿社会の「医療」
―「Aging in Place」をかなえる在宅医療
2.村嶋幸代教授が語る、長寿社会の「看護」
―長寿社会を支える「地域の看護ステーション」
3.伊福部達教授が語る、長寿社会の「テクノロジー」
―長寿社会を明るくする福祉工学
【コラム】
豊かな長寿社会への取り組み②
医療費等の地域差の分析
【第5章 「いきいきした街」をつくろう】
1.大月敏雄准教授が語る、長寿社会の「まちづくり」
―未来を照らす長寿社会の水先案内人
2.牧野篤教授が語る、長寿社会の「学び」
―学びが明るい人生と豊かなコミュニティをつくる
【コラム】
豊かな長寿社会への取り組み③
高齢者運転の安全運転教育
【第6章 「頼りになる仕組み」をつくろう】
1.樋口範雄教授が語る、長寿社会の「法律」
―気軽に頼れる弁護士のいる社会へ
2.岩本康志教授が語る、長寿社会と「経済」
―早い準備で超高齢社会の経済を切り開く
3.鎌田実教授が語る、産学連携の取り組み
―そして、企業も動きはじめた
【コラム】
豊かな長寿社会への取り組み④
虚弱高齢者も元気を取り戻す10坪ジムと葉っぱぱ体操
【第7章 超高齢社会を逆手にとる「新」成長戦略】
1.「成熟社会」への改革
2.「超高齢社会ビジョン」の視点
3.豊かさを実感できる超高齢社会へ
【第8章 ビジョンの共有に向けて】
豊かな超高齢社会の実現のために