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国立大学法人浜松医科大学医学部附属病院

概要

1977年の開設以来、教育・研究・診療の実績を着実に積み上げてきた国立大学法人浜松医科大学医学部附属病院。超音波骨折治療や難治性眼疾患に対する羊膜移植術といった先進医療に取り組んでいるほか、特定機能病院の承認を受けるなど、地域の基幹病院としての役割を担っています。現在、附属病院再整備計画を掲げ、医療を取り巻く様々な環境変化に、ソフト(運営)・ハード(施設)の両面から対応するため、新病棟の建築をはじめ、50年先を見据えた病院作りに取り組んでいます。新病棟は、現在の病院の南側に建設し、地上8階、地下1階建て、延べ面積は、約30,000㎡。同病棟は、病棟、手術部、集中治療部、輸血部および材料部等から構成され、平成22年春に使用を開始し、引き続き、外来棟を順次改修を行い、再整備計画全体の完成は、平成25年春となる予定です。

作り手の思い

現在の病院の南側に位置する新病棟、新多目的ホール、既存病院と新病棟とを繋ぐ空間にある中庭。それぞれの空間の個性と特徴を踏まえながら、癒しの環境アート計画を企画し、作家たちとも協働し、制作、施工まで行いました。中庭には、音楽の風を感じさせる彫刻作品と、様々な使い方ができるアートベンチを設置しました。4Fの小児病棟の廊下には、約180㎡の壁面空間に、「森のパーティ」というストーリーで動物たちの壁画を描きました。また、子どもたちが触ってその感触を感じることができるように、動物や葉っぱを木で制作し、壁画とレリーフの一体作品としました。同じ4Fのプレイルームでは、子どもたちが遊んで学べる木のトイアート、動物と子どもたちが一緒になって音楽を奏でている木レリーフオブジェを設置しました。新多目的ホールでは、病院で働く看護師さんの願いを形にした祈りのステンドグラスを設置しました。中庭から多目的ホールへ光が降りそそぎ、ホールの中へと映し出される光の色と陰影は、静かな祈りと未来への希望の光となってホール全体を包み込みます。