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第1回関西IRショーケース 同時開催企画 女性ラウンドテーブル
「女性が輝く、ファミリーや若者が輝く、世界最高の成長型IRを目指して」開催報告

2018年6月19日
大阪・関西が目指す“成長型IR”が女性、ファミリー、若者、シニア等にとって各人のQOLや幸せ感と社会の近未来にどのように寄与出来るか等について、IR事業者の女性役員と関西の女性達が語り合う初めての企画として、第1回関西IRショーケース 同時開催企画 女性ラウンドテーブル「女性が輝く、ファミリーや若者が輝く、世界最高の成長型IRを目指して」を4月28日(土)15時より、ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター(グランフロント大阪北館地下2階)において、株式会社健康都市デザイン研究所、学校法人滋慶学園グループ主催、関西IRショーケース実行委員会の協力で開催致しました。
市民、経済界、医学界、経済団体、行政機関等から大変多くの方々にご参加戴き、盛大に開催出来ましたこと、厚く御礼申し上げます。

御挨拶:井垣貴子氏
株式会社健康都市デザイン研究所 代表取締役社長(一般社団法人関西経済同友会幹事、万博&MICE・IR推進委員会委員長代行)
日本初・世界初の女性ラウンドテーブルを、ご期待下さいませ。
まず、各IR事業者の女性の皆様から、本テーマに沿ったプレゼンテーションをして戴きます。

第1部 IR事業者プレゼンテーション メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパン株式会社 日本オフィス社長 白男川亜子氏、マリーナベイ・サンズ社 人事担当シニアバイスプレジデント Chan Yit Foon氏、合同会社日本MGMリゾーツ ディレクター/広報担当 七尾藍佳氏、シーザーズエンターテイメント 国際開発 シニアマネージャー Erica So氏にプレゼンテーションを戴きました。

白男川亜子氏
メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパン株式会社 日本オフィス社長
マカオで展開するメルコリゾーツのIRのご紹介や弊社の女性活用の取組みについてお話させて戴きます。
まず、私共メルコリゾーツは昨年、東京に日本オフィスを開設に続き、今年4月に大阪オフィスを開設致しました。こちらのオフィスは心斎橋の御堂筋沿いに構え、ショールームとしても活用し、地元関係者の皆様との交流を深めながら夢洲IRの実現に向けて、より多くの方々との情報交換をし、ご意見をいただきたいと考えております。
私共メルコリゾーツは香港に本社オフィスを置く会社でございます。2004年に創業し、この業界の中では非常に若い会社でございます。開業から2年後には米国ナスダックに上場しました。現在、マカオに3つ、フィリピンのマニラに1つ、合計4つの統合型リゾーツを開発および運営をしています。さらに2021年の開業に向け、キプロス共和国で新規IRの開発を進めています。
私共が開発運営する統合型リゾートの特徴を、2つ程ご紹介させて戴きます。統合型リゾートは1ヵ所に滞在してホテル、レストラン、スパ、ショッピング等のすべてをお楽しみ戴ける施設です。このIRの設計、開発、運営のすべてにおいて、弊社は『上質』であることに強くこだわり、お客様にご満足いただけていることです。現在運営する4つのホテルがフォーブス・トラベルガイドから5つ星を獲得し、レストラン部門ではマカオで最も多くのミシュランの星を獲得しております。その中のジェード・ドラゴンは「アジアのベストレストラン50」にもランクインしております。
もう1つは、上質へのこだわりがエンターテインメントです。「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」という水上ショーは、弊社のCEOローレンス・ホーのもと、シルク・ドゥ・ソレイユの創成期から多くの著名作品の演出をされ、その後独立されたフランコ・ドラゴーヌ氏とのコラボレーションのもと7年の歳月をかけて作り上げたものです。2010年の開演以来、延べ500万人の観客動員数を記録し、現在もマカオでその記録を伸ばしております。本日、私共のブースでは、このショーの躍動感を体感いただけるVRをご用意していますので、是非お立ち寄り下さい。
さて、弊社の2つ目の特徴として、雇用創出と人材活用についてお話しさせて戴きたいと思います。弊社ではパートタイムもしくはフルタイムを自由に選べる仕組みを整え、あらゆる年齢層・性別に関わらず、様々な働き方を選べる制度を設けております。
もう1つはダイバーシティー、多様性です。国籍や性別、年齢に関わらず、将来の展望や向上心、高い能力を持った方を積極的に採用させて戴いております。女性の管理職は全体の30%、それ以外は50%近くが女性であり、マカオにおいては今現在80%の女性スタッフが活躍しております。ダイバーシティーの一つの例として、私自身の話をさせて戴きたいと思います。私は長年の間、海外および国内でITやモバイルのお仕事をさせて戴いておりました。そのような私が何故この業界に入ったのかと多くの方々からご質問いただきます。ITもモバイルの世界では、世の中に無いモノを創り出し、新しいモノを世の中に送り出してきました。IRを考えますと、日本にはまだない統合型リゾート、IRを日本の皆様、そして世界へ向けて創り上げていくこと、これはまさに今までと同じあると考え、この業界でプロフェッショナルな仕事を達成したいと考えに至りました。
最後に、IRの雇用についてご説明しますと、全従業員約20,000人のうち約15,000人がマカオで従事しております。職種でいうと1,256種類、その内60%の職種において女性が70~75%を担っております。
大阪、そして日本の皆様と一緒に、世界に誇れるIRを目指して頑張りたいと思います。

●Chan Yit Foon氏
マリーナベイ・サンズ社 人事担当シニアバイスプレジデント
日本のSociety5.0のビジョンは、あらゆる社会分野や年齢層の人々の力を活用することが求められています。大阪は2025年の万博等を通じ、一人ひとりが自分の願いについて考えることはIRにも通じると考えており、統合型リゾートは大阪とビジョンの実現を近づけるようになると思います。IRは大阪の象徴的なアイコンになり、あらゆる人が楽しめる統合型リゾートであり、環境とコミュニティの調和を実現します。
そういったことを踏まえて、大阪の統合型リゾートはジェンダー平等つまり男女平等促進への多くの機会になります。安倍総理がウィメノミクスの演説の中で、日本は「女性が輝く社会」づくりを目指していくと述べました。女性を活用することで13%の経済効果があると言われています。世界経済フォーラムの2017年ジェンダーギャップ指数で日本は114位、シンガポールは65位、中国は100位、韓国は118位となっています。女性の進出率に関して、サービス業界では60%を超え、特に宿泊や料飲サービスにおいて高いことがわかっています(総務省統計局)。
ラスベガス・サンズのIRのモデルはローカルのコミュニティのものがほとんどです。沢山のチャンスが多くの人に与えられるものであり、旅行・観光業の促進、地元アーティストに国際的な舞台を用意、何万人もの雇用を生み、小規模事業の支援や地域社会に貢献するものです。
ラスベガス・サンズの機会均等や家族に優しい職場環境での実績についてご説明致します。まず女性の進出率ということでみますと、スタッフやリーダー職で高い進出率になっています。また、高齢者や育児休暇後の母親の雇用を行い、家族に優しい職場ということで育児休暇がとりやすい等、様々な取り組みを行っています。マリーナベイ・サンズには650を超える職種、10,100の仕事があり、4900のゲーム関連以外の仕事、4400のゲーム関連の仕事、800の専門的な仕事があります。
日本の上場企業における女性役員の比率は3.7%(内閣府資料)ですが、ラスベガス・サンズの女性の比率は49.4%、経営陣684人のうち38%、MBSの日本人従業員84人のうち35%が女性です。
2,000人の強力なチームを率いている飲料担当副社長 Christine Kaelbelは、元々、弁護士でしたが、自分の情熱を注げる場をということで今はサンズの飲料担当副社長をしています。ペーストリー調理長 Mandy Panは、有名レストランDB ビストロのペーストリーキッチンの要であり、警備担当のRosayatiは二児の母でありながら警備を担当しております。
IRはまさに女性が輝く仕事がたくさんある場所だと思います。ゲーミングの分野でもノンゲーミングの分野でも多くの女性が活躍しています。
最後に、日本の女性がこういった機会を得るためにはどうすればと良いかということについて、お伝えしますと、まずは統合型リゾートに関心を持っていただきたいと思います。ホスピタリティとサービス産業への追求、外国文化や外国語にオープンな姿勢であること、違うことに挑戦する気持ちを持つことを忘れないでいただければと思います。我々と契約していただければ皆さんを歓迎したいと思います。

●七尾藍佳氏
合同会社日本MGMリゾーツ ディレクター/広報担当
私は元々、記者をしておりましたが、PRコンサルタントの担当になり、かつて弊社の社長のインタビューをした御縁もあり、広報担当として入社し今に到ります。
皆様、恐らくメイン会場の方でブースをご覧戴くことがあったと思いますけれども、大学生のお客様がお母様と一緒にいらっしゃいまして、IRに大変ご興味を持って戴いており、会話を通じて感じたことは大阪では具体的なチャンスが待っているということでした。
本日は、駆け足ではございますが、弊社の紹介をさせて戴きます。弊社は、世界的なシグネチャー・ブランドを擁す「フォーチュン500」企業でございまして、バランスの良い企業です。従業員数は世界で7万8000 人、ラスベガス最大のMICE事業者でございます。日本では、東京に本社がございまして、2カ月に1回の頻度でうちのトップが日本に訪れています。地元に入っていき、地元の方の生の声を聞くということを非常に大事にしています。2015年、2016年には松竹様、パナソニック様と協力した実績もございます。日本のイノベーションと日本のコンテンツをうまく組み合わせて全く新しいことを創っていきたいというのが弊社の目指す未来のIRの姿であります。
続いて、職場としてのIRということですが、女性の雇用ということについて申し上げますと、12名の取締役の内4名が女性であります。これは約33%であります。日本の上場企業の女性役員の割合が3.7%ということですので、その約10倍ということであります。スタッフに関しましては、女性が占める割合は55.1%、半分以上は女性ということであります。どのようにして、この数値を達成出来ているのかということですが、新しいプロジェクトに対して3人の候補の内1人は必ず女性をいれるという制度がございます。このようなルールを決めることによって女性活躍を促進していけるということであります。こうしたことも日本でやっていけることではないかと思っています。
そもそもIRとは何かということですが、時間の都合上詳しくは割愛させて戴きますが、一言で申し上げると統合型リゾートということではございます。その中で、ウェルネスは重要なコンポーネンスですし、MICE、ブルーマン、シルクドソレイユ等、様々な要素がございます。シルクドソレイユ等は日本にもあるという声がありそうですが、日本にあるような仮設のステージとはスケールの違うものが体験できます。
また、IRは男性が訪れるものと思われがちですが、IRを訪れる男女比率は半分半分というデータがございます。それはすなわち女性が訪れて楽しいことがIRには沢山あるからということです。
最後にこちらのビデオをご覧下さい。(ビデオ上映)
今まで見たことのない高揚感・わくわく感がIRには詰まっています。男性も女性も一緒になって皆様と一緒に考えていけたらと思っております。

●Erica So氏
シーザーズエンターテイメント 国際開発 シニアマネージャー
弊社は世界で53ヶ所のIR、様々なオペレーションを行うネットワークを持ち、シアターはNo.1・No.2にランクインしているということ、1万回のショーを行っているということ、MICE国際会議、様々な実績を持っています。
本日はシーザーズのDNAについてお話致します。シーザーズの誓約書には「PEOPLE」「PLANET」「PLAY」の3つがあります。「PEOPLE」は、従業員の健康・健全性を整え地元のコミュニティに対して私共が責任を果たしていくこと。「PLANET」は、事業を行うに当たり環境に負荷をかけないということ。「PLAY」は、責任あるゲーミングを推進しゲストにエンジョイして戴くということです。この誓約を従業員全員がシェアし、誇りに思っています。
2016年、141万時間となっておりますが、これは従業員が受けたトレーニングの時間です。コミュニティに対してボランティア活動を奨励し、実行してまいりました。同様に、環境に対しても、水の使用を減らし、2007年からの削減率は21%になっています。
また、責任あるゲーミングを遂行して戴く為に、現在750人の責任あるゲーミングのアンバサダーが生まれています。実現してきたことに対し弊社は誇りを持ち、私個人も大変誇りに思っています。働く場で自身がプライドを持ちたいと思うのは当たり前ですし、私自身3人の子どもを持つ母親として子ども達にも同じように思って欲しいと思うからです。
大阪のIRでは、ウェルネス、特に健康を重視したリゾートを創りたいというのが私達のご提案です。私共のIRを訪れて下さるお客様には心と身体の健康の両方を経験して戴き、再生や活性化をテーマに考えております。
ウェルネスというテーマを打ち出している理由は3つあります。1つは、大阪・関西は医療・医学・ウェルネスの分野に長い歴史を持ち、現在も医学関係の研究・実績・地位を誇っていること。IRにもウェルネスというテーマをとり入れることで大阪のポジションや産業の成長があると考えています。2つ目は大阪が2025年の万博に立候補していること。万博のテーマにもある健康やウェルネスはIRにシナジーを起こし関連性を持たせることが重要だと思います。舞洲とのシナジーも重要です。舞洲の交通・施設を使う為には栄養が必要です、マッサージやトリートメントも必要でしょう。3つ目のヘルスケアについては女性の想いが強く働きかけるものだと思います。IRにウェルネスのテーマを導入することでもっと女性の参画を持つことが出来ると思っています。コミュニティが更に発展をし、経済的に成長をすることを願っています。私共が大阪に展開していきたいIRは以上のものですが、実現する為に地元の皆様のご意見を拝聴したいと思っています。
最後に、女性にとって生まれる機会についてお話致します。私共は女性にもっと平等な感覚の取組みが出来るようトレーニング等を行い、責任を持って対応をし、女性に対する報酬、ケア、控除等、十分に取り組んでいかなければならないと考えています。全て解決出来るという対策はないですが、フルタイムでもパートタイムでもフレキシブルに働きたい、育児休暇も取りたい、色々な声に対して実現できる形を提供したいと考えています。才能と結果に合わせ、努力をしたならばその貢献度が認められる、それが成長に繋がると考えています。
シーザーズは全従業員の50%以上を女性が占め、そして更に重要なことは管理職の44%が女性です。その方々は多方面で重要な役割を果たし、ロールモデルとなっています。

第2部 パネルディスカッション 第2部ではパネルディスカッション形式とし、モデレーターに株式会社健康都市デザイン研究所 代表取締役社長(一般社団法人関西経済同友会幹事、万博&MICE・IR推進委員会委員長代行)井垣貴子氏、パネラーは第1部に引き続き、メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパン株式会社 日本オフィス社長 白男川亜子氏、マリーナベイ・サンズ社 人事担当シニアバイスプレジデント Chan Yit Foon氏、合同会社日本MGMリゾーツ ディレクター/広報担当 七尾藍佳氏、シーザーズエンターテイメント 国際開発 シニアマネージャー Erica So氏、そして関西経済界とアカデミアから株式会社プロスパー・コーポレーション 代表取締役(一般社団法人関西経済同友会幹事、万博&MICE・IR推進委員会副委員長)久保明代氏、株式会社コングレ 取締役執行役員 大阪本社統轄(一般社団法人関西経済同友会幹事、万博&MICE・IR推進委員会副委員長)山口朋子氏、関西医科大学 国際交流センター センター長 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 特命教授 鈴鹿有子氏にご登壇戴きました。

●モデレーター ・井垣貴子氏
 株式会社健康都市デザイン研究所 代表取締役社長(一般社団法人関西経済同友会幹事、万博&MICE・IR推進委員会委員長代行)

●パネラー ・白男川亜子氏
 メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパン株式会社 日本オフィス社長
・Chan Yit Foon氏
 マリーナベイ・サンズ社 人事担当シニアバイスプレジデント
・七尾藍佳氏
 合同会社日本MGMリゾーツ ディレクター/広報担当
・Erica So氏
 シーザーズエンターテイメント 国際開発 シニアマネージャー
・久保明代氏
 株式会社プロスパー・コーポレーション 代表取締役(一般社団法人関西経済同友会幹事、万博&MICE・IR推進委員会副委員長)
・山口朋子氏
 株式会社コングレ 取締役執行役員 大阪本社統轄(一般社団法人関西経済同友会幹事、万博&MICE・IR推進委員会副委員長)
・鈴鹿有子氏
 関西医科大学 国際交流センター センター長 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 特命教授

井垣氏:
大阪・関西が目指す世界最高水準の国際観光拠点の核となるIRは、観光産業に加え、大阪・関西が強みとするライフサイエンスを始めとするウェルビーイング産業の創造やまちづくり等、世界に例がない“成長型IR”を目指しています。その実現の為には大阪・関西の産学公民とIR事業者が共に智慧を出し合う未来共創型のプロセスが必須です。
本ラウンドテーブルは、産学公民の中で、“民”に焦点をあて、民の半分を占める女性の視点から、大阪・関西が目指す“成長型IR”が、誘致を進めている「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げる万博との相乗効果も期待される中、女性、ファミリー、若者、シニア等にとって、各人のQOLや幸せ感と、社会の近未来にどのように寄与出来るか等について、IR事業者の女性エグゼクティブと関西の女性達が語り合う初めての場です。
通常ラウンドテーブルは円卓ですが、円卓はクローズドしており、私はオープンイノベーションが未来社会づくりの必須条件と考えています。本会は円で閉じるのではなく、半円形にして、片方の半円の参加者は会場の皆様です。ラウンドテーブルは、結論を出す場でありません。参加者が自由闊達に意見交換する創造の場です。是非、みんなで一緒に、関西の未来づくりを考えましょう。
IR事業者の女性陣には先程プレゼンテーションをして戴きましたので、日本側の女性陣にスピーチをお願い致します。それでは御席の順に、久保様からお願い致します。
久保氏:
全体の迫力が凄いですね。まずはこの席に呼んで戴いたこと心から御礼申し上げます。有り難うございます。皆様のプレゼンを聞かせて戴きまして、私としては関西にIRが来るのを楽しみにしている一人でございます。今日は女性ラウンドテーブルの趣旨、女性・ファミリー・若者が輝く世界最高の成長型IRを目指していくということで、それに対して、私たちが何をしていくべきか、関西の女性の声として聞いて戴けると嬉しいと思っております。そして私たちが今後そうした声を大事にし、伝えていかなければいけないなと思っております。
山口氏:
当社はコンベンションセンターの経営やMICEの企画運営に携わっておりますので、仕事柄、IRに大変期待しております。昨日の大阪観光局の溝畑理事長のご講演の中で、まずMICE施設がしっかりしている必要があるというお話がありましたが、おっしゃる通りで、大阪府・大阪市もMICEに期待されていると思います。
また、関西・大阪の世界最高の成長型IRということで、関西・大阪の成長に貢献する場所であってほしいと思います。先ほども医療や産業のお話がありましたが、他所のIRと同じでは意味がなく、皆が楽しむ場所であると同時に、医療や産業のイノベーションにつながるIRであってほしい。個人的には、ラスベガス等海外に行かなくても関西でIRが体験できるのは楽しみです。+αのIRを期待しています。
昨日、橋下前大阪市長が、雰囲気の醸成が大切、そして依存症対策に尽きるとお話されていました。IRに対する理解が充分でないために誤解等があるのであれば、それを埋めていかなければなりません。そこでも女性は重要な存在だと思います。依存症対策は非常に重要です。これを機に、ギャンブル依存症を含むあらゆる依存症対策が推進されることが大切だと思います
IRは地元に還元されなくては意味がありません。関西・大阪のIRに大変期待しております。
鈴鹿氏:
私もラスベガスのIRを訪れたことがあり、世界にはあらゆるエンターテイメントがありますが、是非、この大阪・関西に最新型のIRを創って戴きたいと思います。そういうローケーションから夢洲を世界的な都市にして戴きたい、24時間稼働する、国際機関に通じるような街にして戴きたいと思います。また、女性をキーワードとした時に、何よりサービス、マンツーマンのサービスだと思います。そうすると多くの雇用が生まれる。日本女性の所作、優しさ、おもてなしは世界に通用するものであると思います。女性がIRで輝く、日本の輝く女性を世界に紹介することになるのではないでしょうか。以上です。
井垣氏:
有り難うございました。続きましてIR事業者様に伺います。今回ご登壇されたIR事業者様は、全社、万博のオフィシャルパートナーになって下さっています。これは大変有り難いことです。万博のオフィシャルパートナーになって下さっていることもふまえて、この大阪・関西の成長型IR、万博でもテーマになっているウェルビーイングということも絡めて白男川様から順にお話戴ければと思います。
白男川氏:
成長型IRということで、IR事業者として日本の良さを世界に発信していくことが大事であると思います。弊社が東京と京都の二条城で行った100年前の織りの技術を復活させた着物のイベントでは、比較的若い訪日外国人の方々に日本の良さを感じて戴いたと感じております。そういった機会を万博でも、また、もう少し先になりますが弊社のIRで実現していきたいと思っております。
Foon氏:
本日、女性の皆様方のお話にもございましたが、IRには実はエキサイティングな要素がございます。それゆえ関西に創りたいと思いますし、女性が活躍する場を持つ・女性が進出する場を持つということで様々な意味を持つと考えております。この業界には本当に多くの業種がありますし、ウェルネス・健康という意味では、モチベーションや自分の情熱・パッションを持って仕事をするということが大事であると思います。私自身がこの業界に関わって6、7年になりますけれどもいつもエキサイティングな気持ちでいます。色々な人が色々なことをやりたい、そういう気持ちを満たしてくれる業界であると感じております。皆がエキサイティングな気持ちを持って働くことができるということです。マリーナベイ・サンズという会社は若い会社になりますが、5年以上働いている従業員が50%以上であり、それぞれが大規模のIRで働くということをとても楽しんでいます。
七尾氏:
日本が将来どのような国を創っていくのかという国家戦略に合致したものを創るということが一番大事であると思います。日本のコンセプトを考えると、エンタメも含まれますがやはりMICEが重要であると思います、なぜMICEが重要なのかというと、世界中から頭脳が1カ所に集まることで、新しいビジネスチャンスが生まれる、それがMICE、国際会議の重要性であると思います。どういうイベントをプロデュースして、世界からどのようなブレインを連れてくるのかを全て一括でやっています。それがなぜ大阪なのかということですが、大阪には山中教授のiPS細胞の研究所をはじめ世界に名立たる研究所の拠点が数多くあり、日本国内で十分な人材が多くいるにも関わらず、十分な国際会議場がないがゆえに国際会議が開催出来ないという現実があります。足りないところを埋めてかつパワーアップするようなIRを創っていきたいと思います。
So氏:
ウェルネスというテーマでライフスタイルを輝かし、それをテーマにやっていきたいということを先程も申し上げました。私共と致しましては、女性の声を出来るだけ広く深く伝えたい、そういった機会を創り出したいと思っております。そして女性の参画を更に募ることにより、地元の産業や経済にとって非常に大きなメリットやユニークな形が生まれると考えております。もちろん女性だけではないですが、私共のラスベガスの経験からも、女性の力・経験が活きる、女性だからこそ出来ることが、ビジネスの中でも可能だと思っております。
井垣氏:
成長型IRに関しまして、お手元の資料にあります関西経済同友会の抜粋資料をご覧下さい。日本語資料の1から3ページでは、関西独自の文化に加え、最先端技術を活かし、3つのテーマ、エンターテイメント、MICE、ウェルネスで、家族連れから富裕層まで幅広い集客を実現することをミッションと掲げているように、大阪・関西IRは世界の従前のIRのエンターテイメント、MICEに加え、ウェルネスを関西経済同友会は大きく打ち出しております。最先端技術を実証しながら、3つの柱のトライアングルサイクルを回す、世界初の世界最高水準の成長型IRを目指しています。4から13ページまでは、3つの柱のうち、ウェルネス、ウェルビーイングについての提言ですが、万博の「いのち輝く未来社会のデザイン」とも軌を一にしております。尚、英語の資料は、日本語資料の7ページ、つまりサマリーを弊社で英訳した資料です。
IRは市民に愛され、地域社会と豊かなハーモニーを奏でてこそ、持続可能に成長出来ます。MICE集客等に加え、ライフスタイルを牽引する国内外の女性達を“成長型IR”の重要なパートナー、ノンゲーミングマーケットの大切な顧客と位置づけることにより、大阪・関西IRが、国内・海外共に、女性、子ども、若者、中高年の多世代の来訪目的地、ディストネーションとなり続けます。
最後に、本日ご登壇の皆様から順に熱いメッセージをお願い致します。
鈴鹿氏:
大阪には5つの医科系の大学がございます。関西では12の大学がございます。私は医療人として身体、細胞、DNAのことはお任せ下さい。ただ、心、メンタル、経験そういうものはIRでと思っております。宜しくお願い致します。有り難うございました。
山口氏:
女性の活用についてIR事業者様のお話を聞いていると心配はないと思いました。逆に、他の産業から優秀な人材がそちらにいく、そのような危機感を持たなければいけないのではないかと感じました。有り難うございました。
久保氏:
IRについて、雇用が多い、女性の活躍の場が多いと感じました。日本もそのようになっていければと思っております。期待しております。有り難うございました。
白男川氏:
大阪・関西はすごく魅力的な場所です。私共メルコリゾーツは皆様と一緒になって社会に誇れるIRを創っていきたいと思います。宜しくお願い致します。有り難うございました。
Foon氏:
今、ここにいらっしゃる皆さんで今からIRにいらっしゃりたい、IRの業界で働きたいという方がございましたら是非私の方にメールを送って下さい。宜しくお願い致します。有り難うございました。
七尾氏:
よく日本の方からIRのことがよくわからないという声を聞きます。IRを創って世界から誰が来るのですかと。日本はシンガポールにないものあるいはラスベガス、マカオにないものをたくさん持っています。ですからこんなに多くの観光客が訪れるわけです。世界最高水準の食、カルチャー、ファッション、歴史等があり、ちょっと足を延ばせば京都にも和歌山にも淡路島にも行ける、このような豊かな環境を持つ世界最高水準の場所でIRが出来ていない、だから世界中のオペレーターもビジネスの最大のチャンスだと思うのだと思います。是非、世界最高水準のIRを一緒に創らせて戴ければと思います。宜しくお願い致します。有り難うございました。
So氏:
今回この場でエグゼクティブな方々のご意見を伺うことが出来てとても嬉しく思いました。依存症についてもお話がございましたが、これらの問題の懸念に関しまして私共は熟知致しております。私共のエグゼクティブ・バイス・プレジデントでございますジャン・ジョーンズ・ブラックハースト氏はラスベガスの元市長をしており、世界的に有名なこのディスティネーションビジネスの中に一員として入ってきてくれました。彼女を筆頭に致しましてこの社会的懸念を解消し、まちをもっと明るくしようという活動が生まれ、責任あるゲーミングを実行していくことを我々はラスベガスにおきまして実行してまいりました。
この2日間私は皆様方とたくさんのお話をさせて戴きました。本日は乳児を連れた母親から高齢者、ビジネスマンまで、幅広い世代、職種の方々とお話をさせて戴きました。その中で皆様仰ることは、大阪にユニークなIRを創って欲しいということでした。今回このような形で参加させて戴き、大変嬉しく思っております。是非このIR、参加型のIRにしていきたいと考えております。皆様と創るIRを目指してこれからも対話を続けていきたいと考えております。有り難うございました。
井垣氏:
有り難うございました。素晴らしい女性達の発言を聞いて世界中の女性達が沢山大阪・関西に来てくれることを願い、更に強い希望を持ちました。メルコリゾーツ様が日本に本社を移したいとおっしゃっていますが、このような素晴らしい女性達と一緒に、夢洲だけでなく世界に社会貢献型IRビジネスを展開してまいりましょう。大きなビジネスチャンスがございますので皆様、お仲間になって下さいませ。
限られた時間でしたが、IR事業者の女性達と地元関西の女性達と、男性女性を問わず参加者皆様と、関西・日本・世界の人々に幸せを与え、人々が主役になるIRについて、一緒に考え、意見を出し合う日本初・世界初の貴重な場になりました。登壇者の方々と会場の参加者様に心から感謝申し上げます。
良い未来、良い歴史は、ひとりひとりの夢が合わさって創られます。是非、このラウンドテーブルをキックオフに、女性をはじめ市民が、世界初、世界最高の大阪・関西IRの実現の為に、夢を育み、智慧を出し合う試みと努力を継続しませんか。万博も是非誘致しましょう。
今日登壇戴いたIR事業者の方々や、関西経済同友会や関西医科大学をはじめとするアカデミアの女性達と信頼し合い、夢と志の輪を広げ、大阪・関西の未来づくりを考えていければ幸いです。女性の会は1回限りで終わらせるのではなく、弊社が事務局になり継続してまいります。本日はどうも有難うございました。